親の遺産分割について

親が亡くなって、兄弟2人で実家と現金を相続することになりました。

遺産分割の際、兄は実家の土地建物、私は現金を受け取りました。

兄からは「遺産の評価は税理士さんに計算してもらったので相続税上、土地建物と現金の価値は同じぐらいで、現金のほうが少し多いぐらいだから安心して。」と言われました。

実家は親が亡くなったことによって空き家になったので、遺品を整理した後、数カ月後に売却したということです。

ただ、その売却金額が私がもらった現金よりはるかに多かったようなのです。私は不動産に詳しくなく、相続税上の評価と実際に売れる金額が違うことを知らなかったのです。

無知だった私が悪いので兄には何も言いませんが、兄も知っていたのなら一言教えてほしかったと思います。


ポイント

不動産の売買や相続は一生に何度も経験することではないので、人によって知識の差が大きくなってしまいます。特に相続するとき注意が必要なのは不動産の評価です。

一般的に不動産は「一物四価」と言い、実勢価格、公示地価、路線価、固定資産評価の四種類の評価方法があります。相続税上の評価は土地は路線価、建物は固定資産評価で計算します。この路線価や固定資産評価は実際に売れる価格である実勢価格より低い場合が多く、一般的には8割ぐらいですが、地域性や市況によっては半分ぐらいになる場合もあります。

遺産分割の際は相続税の方に注意が向きがちで、路線価評価を中心に考えてしまいます。ただし、路線価評価では実際に売れる価格と差異が生じます。実際の遺産分割を考える際は、この両方の評価を相続人の間で共有し、後々のトラブルが生じないように話し合うことが大切です。

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